骨盤矯正だけじゃ整体の効果は無い!その理由を教えます。
すべての痛みの原因は
骨盤(背骨)の歪みです!
…なんて謳っている
整体院やカイロプラクティック、整骨院
ってすごく多いですよね。
肩こりにしても
腰痛にしても
ヒザの痛みや股関節の痛みetc…。
これらの痛みっていうのは
本当に「骨盤の歪み」のせいで
引き起こっているものなのでしょうか??
…
いや、違うのです。
骨盤や背骨の「骨」の歪みで
腰痛などの痛みが引き起こされるのではないのです。
歪んでいても不調がなく、大丈夫な人はたくさんいます。
歪みを正しく矯正して、逆に不調になり
身体のパフォーマンスが下がってしまうケースもあります。
…ということは
歪みだけを矯正してもダメなのです。
そう、
骨盤矯正「だけ」では効果がないのです。
その理由をわかりやすく解説していきます。
[もくじ]
骨盤矯正だけに効果がない理由
骨盤矯正って一体?
「骨盤矯正」というのは
骨盤の歪みを正しい位置に戻すこと
を言います。
ざっくりですが。
骨盤という蝶のようなカタチをした骨が
左や右、または前や後ろに傾いている状態を
手や機械を使って正すという矯正方法。
「骨盤の歪みのせいで腰がイタい、
骨盤が歪んでいるから痩せない、
頭痛も肩こりは骨盤の歪みのせいだ」
なんてそういう知識を
知らず知らずのうちに
頭の中に埋め込まれていますが
実際には、原因はそこにはないのです。
なぜ骨盤が歪むのか?
骨盤がなぜ歪むか?
ということを
まずは考えなくてはいけません。
- ・姿勢が悪いから
- ・運動不足だから
- ・冷え性だから
- ・ストレス
これらは間違いではありません。
でもボクから言わせてもらうと
これらはとっても「抽象的」なのです。
もっともっと
「具体的」に見て、考えないといけません。
ちょっと解剖の話になってムズカしくなりますが
骨盤は、「仙骨」「寛骨」「尾骨」
という骨の集まりの総称のことを言います。
3つ骨が合わさっているので
歪みが生じるとされています。
何度も言いますが
この骨盤の歪みって
骨が勝手に歪んでいるワケではない
のです。
これは、背骨にしても同じです。
背骨の場合は
上から、「頚椎」「胸椎」「腰椎」
で形成されています。
背骨は脊椎(せきつい)と呼ばれ
脊椎は24個の椎骨(ついこつ)の結合体なのです。
その一個一個の骨が
関節になっているのですが
これもまたその椎骨という骨が
勝手にズレてくるのではないのです。
骨というのは
筋肉によって繋がれています。
(カンタンに言うと)
だから
関節の動きは
筋肉の働きがあってこそ
関節が動くのです。
よって
「骨」は「筋肉」によって動かされているのです。
そうなんです。
骨が勝手に歪むんじゃなくて
筋肉が骨を歪ませている
のです。
姿勢が悪いと筋肉が拘縮を起こす
↓
その硬く縮んだ筋肉がくっついてる骨を引っぱり負荷をかける
↓
骨が正常の位置からズレる
この骨盤歪みサイクルで
歪みやズレが引き起こされるものなのです。
だから
長時間の同じ姿勢などは
筋肉の緊張が弱いけどずっと継続されます。
筋肉の拘縮が
負担を骨にかけっぱなしになるのです。
痛みの原因は「歪み」ではない
骨が「筋肉によって」動かされて
ズレたり歪んだりすることは分かりました。
でも
腰痛や肩こりといった症状は
その歪みから引き起こさされるものではありません。
歪みというのは
「結果」であって
「原因」ではない
のです。
この記事を
ここまでしっかり読んでくださった方なら
だんだんと分かってきたと思うのですが
痛みの原因は「筋肉」にあるのです。
大事なのでもう一回言います。
痛みの原因は「筋肉」なのです。
歪みは結果であって原因じゃないんです。
腰痛の原因については
コラムにもガッツリと書いています。
参考記事 → 腰痛の謎。
骨盤矯正「だけ」では
効果がないと感じてた時期があった
実際にボクもずっと野球をしてきて
腰痛に悩まされ、
いろいろな病院、整骨院、整体など治療院も行きました。
骨盤や背骨の矯正はたくさん受けてきました。
でも正直なところ、
効果がまったく感じられなかったことがほとんどです。
身を持って体験しましたし
骨盤が原因じゃないんだな
と当時は素人ながらに感じている部分がありました。
骨の歪みって矯正の方法によっては
けっこうカンタンに真っすぐになったりします。
やり方によっては寝てるだけでも
矯正できてしまう部分があるのです。
「歪み」が原因だと信じ込んでいれば
このカンタンな矯正で
「良くなった」って思ってしまうんです。
日本にはいろんなところで
骨盤矯正というワードを用いて
「骨盤がイチバンの原因だ!」
と言っていますが
本当に歪みを矯正できて
矯正できたから硬くなった筋肉がゆるんでいくという
ホンモノの施術をできる人はわずかしかいないと思います。
矯正したとしても
筋肉が同じ状態であれば
当然、骨はまた歪みます。
たった数分で元の歪みに戻るでしょう。
そう、痛みの原因は「筋肉」なんだ
ほとんどの症状は
筋肉が痛みの原因なのです。
腰の痛みは骨盤の周辺で引き起こされます。
だから
「骨盤が悪いんだ」と感じやすいかもしれませんが
そういうものではないのです。
骨盤矯正して筋肉が緩んでくれたらいいのですが
ほとんどの場合、それだけで筋肉はゆるみません。
矯正のうまい施術者ならそれができます。
整形外科などお医者さんでは
腰痛の場合はレントゲンを撮って
骨に異常がないか調べます。
骨に異常がなければ、
痛みの原因は
「疲労 or 運動不足」
などと言われ、はたまた
「歳だから」
などと
カンタンに片付けられてしまいます。
ギックリ腰で病院に行くと
大概は同じような診察になります。↓
https://www.akari-house.com/archives/1310
たとえ骨に異常があったとしても
その骨に異常を発生させたのは筋肉の仕業なのです。
「ヘルニア」という症状を例に挙げてみると
「椎間板」という
椎骨(ついこつ:骨と骨の間)のクッションがつぶれて
椎間板の中の髄核(ずいかく)が神経を刺激している
という症状でも
それが痛みの原因ではないのです。
それもまた「結果」なのです。
これは腰痛だけではなく
肩こりやヒザの痛み、
股関節の痛みや四十肩などでも同じです。
スポーツの障害においても
野球肩や野球ヒジ、
テニスエルボー、シンスプリント、成長痛。
これらの痛みの原因は
ほとんどが
筋肉の拘縮によって起こされるものなのです。
しつこいまでに言いますよ。
すごく大事なことなので。
病院では
大概、この筋肉を診てくれません。
(最近は少しずつ診てくれるようになってきた感があります)
筋肉の拘縮が痛みの原因だとは考えていなく
骨の変形が腰痛を引き起こすものだとしています。
実際に
整体院に施術に来ている開業されたお医者さんや医学生に聞くと
お医者さんは
こういった筋肉の働きに関しての勉強は
あまりしていないそうです。
だから昔から病院では
ずっと同じ診察&同じ治療(治療といっても湿布などがほとんど)
になるのです。
リハビリ等で行なう「牽引」も
筋肉を見ていなければほとんど意味はないのです。
筋肉を診てくれる整形外科が石川県にある
石川県小松市にある「加茂整形外科」には
全国から患者さんが押し寄せています。
加茂整形外科では
外科的な手術は行なわず、
トリガーポイントブロックといった治療を行ないます。
(麻酔の注射だそうです)
これは「筋肉の拘縮が痛みの原因だ」
と考える方法で
非常に理にかなっている治療を取り入れています。
整形外科では珍しい治療方法です。
骨盤矯正はもちろん
手術での治療も取り入れていません。
でも多くの患者さんが口コミを聞いて
わざわざ小松市にまで足を運んでいるそうです。
筋肉の「ロック」という考え方
大阪府茨木市にある「いぎあ・すてーしょん」
ここは整体院ですが
とても人気のあるところで
来院する人も多いと聞きます。
こちらでは
筋肉の拘縮を「筋肉ロック」と考えて
そのロックを外すという施術を行なっております。
当然、骨盤矯正は行なっておりません。
ボクもココで施術を受けたことがありますが
オステオパシーという施術で筋肉を緩せます。
まとめると
いろいろな整体院などで行なわれる「骨盤矯正」
これだけに効果がない理由をまとめると、
骨盤が歪むのは筋肉の影響
痛みの原因も筋肉にある
歪みを矯正しても筋肉が拘縮していれば同じ
直接的に筋肉をゆるめた方が効果が高い
ということになります。
アタマの中にある謝った認識を書き換えることが大切です。
最後に
ボクは小さい頃から
これまでいろいろな施術を受けてきました。
整体院、カイロプラクティック、整骨院(接骨院)、リラクゼーション、
鍼灸院、エステ、療術院、按摩マッサージ、ストレッチ専門店、
ミオンパシー、リフレクソロジーetc…
たくさん施術を受けてきたので
「数」では誰にも負けていないと思います。自称。
その中でいろいろと施術方法はありますが
骨盤矯正をしてもらって
残念ながら
「うわー!効果あるわ!」
って思うことはありませんでした。
中には骨盤矯正することで
しっかり筋肉がゆるんで使える状態となり、
効果がある方法を行なっている施術者もいると思います。
やはり
筋肉に対して効果のない骨盤矯正だけでは
ほとんど効果がないと考えています。
マニュアル通りの施術方法や
見せかけのパフォーマンス的な矯正方法
を行なっているところもあります。
長く整体に関わり
いろいろな施術を経験して
自分自身もたくさんの施術をしてきて
その中で考えてきた結果、
見えてきた答えは
「やっぱり筋肉」
なのです。
拘縮した筋肉を
いかにゆるめられるか。
ココに大きな効果の有る無しが決まります。
筋肉を正常な柔軟性に戻すことで
しっかりと「使える筋肉」になるので
関節の動きも変わりパフォーマンスが上がります。
さらには
サボっている筋肉のスイッチを入れてあげ
ちゃんと働いてくれるようにすると
メチャクチャ頑張っている筋肉の負担が減ってくれます。
いろいろと反論もあるかもしれませんが
間違いなく自分で自信を持って言えることなので
ブログに記してみました。
かなり長くなりましたが
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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