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  2. 整体と整骨院と保険についてご説明。

整体院と整骨院の保険取り扱い。

整骨院の治療とは。


整骨院(接骨院)を営む、柔道整復師は
これら

  • 捻挫(ねんざ)
  • 打撲
  • 挫傷(ざしょう)
  • 骨折
  • 脱臼
  • 肉離れ

の治療の保険請求ができます。

「腰痛」や「肩こり」といった症状では
保険を使った治療ができないのです。
数百円で治療できていた時期もありましたが
本当はダメなのです。
最近では
簡単に保険が厳しくなってきているので
保険治療ではなく
自費治療を取り入れている整骨院が多いのは
この理由が大きなウエイトを占めます。

治療を使っての施術は「保険の使える範囲」になります。
保険の治療施術には限界があるため、
それ以上の施術は自己負担となってしまいます。

整体院では。


保険での施術はもちろん不可能です。
もうすでに大きく知れ渡っていますが
保険の適用ではなく、自費での施術になります。

健康保険の状況。

最近では整骨院でも整体やカイロプラクティック等の
保険外診療を取り入れているところが増えてきています。
また、整骨院でありながら保険治療ををまったく適用せずに
全額自己負担で施術をしているところも出てきています。
この背景には医療制度の財政面での問題があるようです。
国民医療費は年々増加しており、現在、約30兆円の規模になっています。
このうち高齢者に係る老人医療費は約10兆円。
この額は医療費全体の1/3を占めていて、年々その割合が上昇しています。
特に、わずか2年で4000軒も急増した整骨院の健康保険の
使われ方は異常とも言われてるとのこと。
保険適応範囲である「骨折、捻挫、打撲、脱臼、肉離れ」の応急的処置に
なんと年間4300億円も支払われているそうです。

そして保険治療の「不正請求」でのニュースもたまに取り上げられています。
こういったことからも、整骨院の健康保険請求のチェックを厳格にして
無駄に医療費が支払われない事に
力を注がなくてはならない現状となっているようです。
医師会の一部の医師からは、柔道整復師に対する保険取り扱いの
撤廃・不要論まで出てきているだそう。
医療費問題という難関に日本はぶちあたっているのであります。
nipponjapan

保険の取り扱いは今後どうなっていくのかしっかりと見守っていかなければなりません。
この医療費問題に関係したお話ですが、
医師不足と柔道整復師の増加という問題もあります。
離島や山間部には深刻な医師不足問題ですが、
最近では人口の多い地方都市でも医師不足の現状があるようなのです。
医師が過酷な勤務に耐えきれず辞めてしまったり、都会へ出て開業している様です。
都会の開業医が過剰になってきているとのことです。
しかし診療科目によっては、小児科や産婦人科、麻酔科は地方や都会などに限らず
どこの場所でも不足している様です。
日本には根本的に医師の絶対数が少ないそうです。

その一方では柔道整復師が急増しています。
小泉政権による規制緩和で容易に柔道整復師の養成学校が多数設立され
毎年多くの柔道整復師が誕生しています。
素晴らしい柔整師の先生もたくさんいらっしゃいますが
一部コンプラインス意識やモラルの低い柔整師もでてきているのも現状です。
また競争激化で飽和状態から自然淘汰してくるところも
これからどんどんでてくるでしょう。

とくに柔整師の方を批判しているわけではありません。
こういった問題が起こることによって
利用される方に迷惑がかかってしまうことがイヤなのです。
そのことにより、痛みをガマンしていたり、イタくなるまで放っとくという
自身の体のメンテナンスができないことになってしまいます。
「予防」っていうものをもっと大事にし、この手技療法の素晴らしさを伝えたいのです。
柔道整復師批判
そして痛みや不快の改善方法を、もっと分かりやすい形にしたいという思いがあります。
いつも整骨院と整体院との違いや、
保険が使える使えないの説明を何度もしなければならないこの現状を
なんとか打破できたらいいなと考えています。
利用する方がこういう場合はここにいけば良いとすぐに判断できるような
システムづくりをしていこうと思います。