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こむら返り(ふくらはぎがつる)

筋肉がつる、痙攣(けいれん)。
ふくらはぎにこの症状が出たら「こむら返り」ってよく言います。

こむらってのは、
腓(こむら)の「ふくらはぎ」のことを指します。

こむら返りは「腓腹筋」の痙攣のことですが
この「筋肉の痙攣」は、
ふくらはぎに限らず、どこの筋肉でも起こること。

ふくらはぎの筋肉は
特に痙攣が起きやすいので
経験された方も多いと思いますが
夜に寝てる時にもなったりします。

なぜ痙攣が起こるの?


運動中や寝ている時など
足がつってしまった経験はよくあると思います。

筋肉がギュッと収縮して伸びなくなった状態です。

筋肉疲労や血行不良、ミネラルバランスの乱れが
大きな原因としてよく言われています。

そもそも「筋肉の収縮」
ミネラルイオンによっておこなわれています。

神経から筋肉に
「収縮しなさい」という命令が下るのですが

命令が起きてから
筋肉が実際に収縮するのには
ミネラルイオンが必要なのです。

なので、
よく汗をかく時などは
汗によってミネラルを失うので
筋肉はミネラル不足に陥って痙攣しやすくなるのです。

逆に寒い冬の場合、
あんまり汗などかかないのに足がつったり痙攣するのは
夏に比べて水分をあまり摂取しないから。

水分によって、ミネラルが筋肉内に届いていないのです。

筋肉の約60%は水分でできています。
水分の低下は筋肉の伸びたり縮んだりという作用に
悪影響を及ぼすのです。

そしてさらに「冷え」によって
ガチガチに筋肉が硬くなっているという理由も重なります。

ふくらはぎは
筋肉の疲労も溜まりやすい場所でもあるのです。

立っているだけでも
ふくらはぎの筋肉の緊張は起こっていますし

逆に全然動かさないってのも
筋肉内の血液の循環が悪くなっているので
筋肉の働きが良くないのです。

基本的には
やはり筋肉が硬くなっている事がほとんどですが
その筋肉が硬くなるにはちゃんと理由があるのです。

それは使えていない筋肉が存在しているからなのです。

ふくらはぎの腓腹筋が硬くなるのは
足首を守っている筋肉の
後脛骨筋と腓骨筋という筋肉が
筋力低下を起こすからなのです。

これらの筋肉が弱くなり、使えていない状態だと
土踏まずが浮いたり沈んだりしてしまいます。
そうなると足首が安定せず、
不安定さを無くそうと腓腹筋がとっても頑張ります。
必要以上に働いてしまって筋緊張が強くなるのです。

腓腹筋を柔らかくするのは当然の事、
使えなくなっている筋肉を使えるようにしてあげないといけません。

筋肉がつったらどうすればいい?

こむら返りになった場合は
まずふくらはぎを伸ばす動きをします。

カンタンに言うと
アキレス腱を伸ばすストレッチです。

筋肉がギューっと縮んでいる状態なので
逆に伸ばしてあげないといけません。

そして温めてあげたり
マッサージして筋肉をほぐしてあげることが
再び痙攣を起こしにくくするための方法です。

そして「ミネラルと水分を補給」です。

水分補給といっても
お茶やコーヒーなんかじゃダメです。

ミネラルが含まれた飲み物が好ましいです。

吸収も早くて
ミネラルが含まれているスポーツドリンクは
こういった筋痙攣が起きている時は
できるだけ早くカラダに取り入れたほうがいいです。

筋肉が痙攣した時は
とりあえずはしっかり伸ばす事を行ないます。

そして再発しないように
筋肉を柔らかくして
サボっている筋肉に刺激を入れて働くように仕向けます。

 

ふくらはぎだけじゃない


ふくらはぎだけではなく
足の裏やハムストリングスという太ももの裏側がつるケースもあります。

足の裏がつるのも
後脛骨筋と腓骨筋の筋力低下です。

ハムストリングスがつるのは
内転筋の筋力低下があって
ハムストリングスが過剰に働いてしまっているからです。

これらの筋肉をしっかりと使える状態にすれば
働きすぎな筋肉の緊張が緩みます。

そして
筋肉が硬い原因は
「水分の不足」も関係しているということを
覚えておくといいと思います。

 

頻繁にこむら返りが起こる場合は


しかし
もし、あまりにも頻繁にこむら返りが起こってる場合は
一度、病院で受診されたほうがいいと思います…。

神経原性筋萎縮をきたす疾患で
例えば下肢静脈瘤などの病気かも知れません。

病気が起因しているケースでは、
糖尿病や肝硬変、
甲状腺機能低下症や副甲状腺機能低下症といった疾患、
さらには
薬剤の副作用(高血圧症・脂質異常症・ぜんそく・抗ガン剤・ホルモン剤など)
でも引き起こされる場合があります。

病気のサインのケースがあるので
長くこむら返りが続くのであれば
一度病院で診察を受けるといいと思います。