【筋肉のSOS】「力を抜いて」と言われてもできないあなたへ。実は「緩む」のにも体力が必要なんです
「もっと肩の力を抜いて」
「リラックスして」
そう言われても、どうやって力を抜けばいいのか分からない。
意識すればするほど、逆に力が入ってしまう。
そんな経験はありませんか?
スポーツで高みを目指して練習している方も、デスクワークで画面と向き合い続けている方も。
マジメで頑張り屋さんな人ほど、この「脱力迷子」になりやすい傾向があります。
実は、筋肉がガチガチに硬いのは、あなたのストレッチ不足でも、努力不足でもありません。
体が「エネルギー切れ」を起こして、緩むことができなくなっているだけかもしれないのです。
意外と知られていない「筋肉弛緩とエネルギー」のお話です。
■ 体にとって「緩む」は、贅沢な作業?
筋肉って、ゴムのように勝手に伸び縮みしているわけではありません。
ギュッと縮むのにもエネルギーを使いますが、実は元の長さに戻って「緩む」ためにも、ものすごい量のエネルギー(ATP)を使います。
その量、なんと体全体のエネルギーの約25%〜30%と言われています。
カラダを車に例えるなら、アクセルを踏む時だけでなく、
ブレーキを離してリラックスする時にも大量のガソリンを食う、ということです。
もし、日々の忙しさやストレスで体の中のエネルギー(ガソリン)が少なくなっていたら、どうなるでしょうか?
■ 体が「緊張」を手放せない理由
私たちの体はとても賢くできていて、エネルギーが不足すると「生き延びること」を最優先にします。
つまり、
「危険に備えて緊張状態を維持する」ことを優先し、「リラックスして緩む」という贅沢な作業を後回しにしてしまうのです。
「緩みたくても、緩むためのガソリンが残っていない」
これが、いくら揉んでもすぐに戻ってしまう慢性的なコリや、力の抜けにくさの正体であることが多いのです。
特に、食事の時間が不規則で「低血糖」気味だったり、
ストレスで「マグネシウム」などのミネラルを消耗していたりすると、筋肉はロックされたように固まってしまいます。
■ 頑張りすぎた体を、優しくリセットしよう
「力が抜けない」
「疲れが取れない」
それは、あなたが今日まで一生懸命頑張ってきて、エネルギーを使い果たしてしまった証拠。
だからこそ、無理やり引き伸ばしたり、強く揉んだりする前に、まずはエネルギー不足でロックがかかった筋肉を解除してあげる必要があります。
頑張りすぎている筋肉、
サボりすぎている筋肉、
ストレスで緊張状態の筋肉、
いろいろあります。
当院のスポーツ整体では、単に「硬いからほぐす」のではなく、
エネルギー切れで動けなくなった筋肉を「再起動(リセット)」させるようなアプローチを行います。
筋肉が本来の働きを取り戻し、自然に「フワッ」と緩む感覚。
「弛緩(しかん)できること」こそが、一番の健康の証です。
スポーツでのパフォーマンス向上を目指す方も、日々の仕事の重荷を下ろしたい方も。
「体質だから」と諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの体が本来持っている「自然に緩む力」、一緒に取り戻すお手伝いをさせていただきます。
参考文献:笹森 香納子|分子栄養学カウンセラー. (2025, November 27).

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