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ヒートショックプロテイン入浴法の効果。スポーツパフォーマンスに活かす方法とは

お風呂は”お湯に浸からない”。
シャワーだけ…

施術を受けている方に聞くと
シャワーだけで済ませてる人って
意外と多いんですよね。。。。

ほとんどの方が分かってらっしゃると思いますが、
筋肉のことを想ったらシャワーよりも
お湯に浸かった方が断然イイのです。

ご存知の通り、
お湯に浸かると、まずは血行がよくなります

そして、たまに聞く事はあります?

ヒートショックプロテイン

このヒートショックプロテインの働きによって
細胞を強化し、回復を早めてくれ、疲労解消の効果
があるのです。

ヒートショックプロテイン入浴法とは

ヒートショックプロテインというのは
熱ショックタンパク質のこと。
略すると「HSP」。

ストレスで傷付いたタンパク質に寄り添って癒し、
立ち直る手助けをしてくれます。
HSPにはたくさんの種類がありますが、
なかでも疲労回復に深く関わるのは、HSP70と呼ばれるもの。
タンパク質のリカバリー作用が最も高いのです。

カラダを温めると働くこの機能。
これを使わない手はありません。

そのヒートショックプロテインの入浴法とは
どのような入浴法なのか、というと

ちょっと熱めのお湯に浸かるというもの。

40°Cの浴槽に20分ほど浸かり
お湯でしっかり体を温める方法のことです。

そしてさらに入浴後に、
「15分間しっかり保温する」
「常温の水を500㏄程度補給する」

というところがポイントなのです。

そしてこのヒートショックプロテイン入浴法は
毎日続けて行なうのではなく
その回数は週に2回程度が有効なのです。

なぜ週に2回程度なのか。

その理由は
カラダが熱刺激に慣れてしまい、負荷が掛からなくなるため。

「慣れ」になってしまうと
ヒートショックプロテインは増加しにくくなります。

また、
ヒートショックプロテインの量が最大になるのは
この入浴法を行った「2日後」なのです。

この2日後をピークに1~3日ぐらいは効果が持続します。

 

アスパラプロリンと疲労回復


入浴法の他にも
HSPを食べて増やすという方法があるのです。

アスパラガスから抽出される成分のアスパラプロリンは、
特にHSPの増加に関連して注目されています。

アスパラプロリンは、HSP70の増加に寄与し、
免疫系の活性化に寄与し、体内の防御機能を強化してくれます。
更に細胞の活性化で、細胞の正常な機能をサポート、疲労回復に役立ってくれます。

そして眠りのリズムも整える働きもあります。

HSP70の増加により、自律神経やホルモンの調整が行われ、体内リズム(体内時計)が整えられます。
睡眠の質を向上させる効果があるとされています。

さらに、HSP70を脳の視床下部付近に投与すると、徐波睡眠が増加するという報告も。
徐波睡眠は深い眠りの一種であり、疲労回復に重要なのです。

アスパラプロリンは
サプリでも摂取することができます。

Amazonでサプリメントが販売されています。↓

 

ヒートショックプロテインの効果とは


人間だけではなくほとんどの生物の細胞内に存在している
「ヒートショックプロテイン」

このヒートショックプロテインは
いろいろな外的要因で
傷ついた細胞内のタンパク質を修復してくれるのです。

カラダに熱が加わった時、
その熱から身体を守ろうとして作られる特殊なタンパク質。

ヒートショックプロテインは
なんと「風邪・インフルエンザの予防」にも効果があるのです。

一見、傷つくというイメージのない風邪ですが
風邪というのは

「体内のタンパク質がウイルスなどで傷ついて変化する」

ということで起きてしまうのです。

このヒートショックプロテインは
「傷ついたタンパク質を正常な形に戻す」ことをしてくれるので
風邪からの回復を早めてくれて
さらに免疫力をあげて予防にもなるのです。

ガンにもいい?

免疫力をあげてくれるというところから
がん治療のプログラムの一環としても推奨されているのです。

がん細胞を識別しやすくし、
がん細胞自身の自殺(アポトーシス)を促進し、
がん細胞に立ち向かうNK(ナチュラルキラー)細胞の活性を高める。

がん細胞内にヒートショックプロテインが増えることで
「自分はガン細胞である」という指標(抗原提示)を多く出すようになる。
その結果リンパ球がガン細胞を認識しやすくなり
効率的に攻撃を加えることができるようになる。

人は
低体温の35度で
「がん細胞が活性化」すると言われています。

健康的な平熱は体温36.5度ですが

外的に高温(ヒートショックプロテイン入浴法)にして

  • ・体温を37度にすると体内酵素が活性化して
  • ・体温を38度にすると免疫細胞が活性化、
  • ・体温を42度にまで上げるとヒートショックプロテインが働く。

菌やウィルス、がんは、熱に弱いのです。

 

スポーツパフォーマンスに応用する方法


カラダを動かす事で出る疲労物質は
細胞内のタンパク質へダメージを与えてしまいます。

ヒートショックプロテインは
こういったスポーツでできたキズも修復していくため、
体力の限界が上がり、運動能力が向上する結果となります。

また、パフォーマンス向上のために
その競技を行なう日に合わせて
ヒートショックプロテイン入浴法を行なう方法もあります。

その方法は

スポーツを行なう試合などの日に合わせて
2~4日程前にヒートショックプロテイン入浴法を行い
ヒートショックプロテインを増やしておいて

試合当日は
乳酸の生成を抑えて、疲労しにくくしておく
ことでパフォーマンスがあがるというやり方。

また疲労が起こりにくくなるので
運動時間が伸びるという効果もあるとの事です。

運動前に
ヒートショックプロテイン入浴法を行なう事で
筋肉痛も軽減されるというデータもあるそうです。

そして
筋肉の萎縮にも効果があるので
怪我をしてしばらくの期間、「固定」などして使えなかった筋肉は
必ず萎縮してしまうのですが

このヒートショックプロテインで
その萎縮を予防する事もできるのです。

怪我だけではなく
寝たきりの状態になってしまった場合でも
筋肉の萎縮はけっこうなスピードで起きてしまいます。

筋肉を落とさなくする予防としても
ヒートショックプロテインは効果的なのです。

ヒートショックプロテインってスゴい


カラダは約60兆個ある細胞のほとんどは
タンパク質で構成されています。

カラダや脳にいろんなストレスを受けてしまうと
細胞のタンパク質がキズを負う事になります。

そのストレスでキズついたタンパク質を
元の健康な状態に戻すために
細胞はヒートショックプロテインをつくりだすのです。

そんなシステムがカラダに備わっているのなら
このヒートショックプロテイン入浴法を行なわないのは
ヒジョーにもったいない事です。

シャワーだけで済ましていたら
のちのち後悔してしまうことになってしまいます。

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あかり整体院 [カラダメンテ]

「筋肉」の大切さを考え、効果の高いスポーツ整体でカラダメンテナンスを提供します。身体の事でわからないことがあれば、お気軽にお声がけください。

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